きっと君は泣く (角川文庫 や 28-3)

著者 :
  • KADOKAWA (1997年7月23日発売)
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本棚登録 : 2362
感想 : 232
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読み始めた時は、椿のこと、すごく嫌いでした。
ワガママで傲慢で高飛車で自分勝手で。

だけど、読み進めるうちにだんだんと、自分の思いに正直に生きようとする椿がなんだか痛々しくて、もっと力を抜いて生きていけばいいのに。なんてちょっと可哀想に思ったりもしました。

だけど、昔も今も、女性が社会の中で生きて行くって楽じゃないんですよね。

とくに、椿のような尖がった性格だと、周りは敵だらけだし。

だから、強がって肩肘張って、誰にも負けたくない。って気持ちで自分自身を奮い立たせてないと、前へ進めないんだよなー。

だけど、やっぱり人を見下して生きていくと『きっと君は泣く』んですよね。

終盤の畳み掛けるような展開で、このタイトルの意味が分かったような気がしました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: や行の作家
感想投稿日 : 2022年2月16日
読了日 : 2014年7月6日
本棚登録日 : 2022年2月16日

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