安野光雅の絵本は、大人でも、楽しめる本が多い。
数学のえほん、ふしぎな壺、等、絵も素敵だし、じっと見つめながら、数字の数を計算している自分が居た。
この本の、「ハナ ハト マメ マス」と、「サイタ サイタ サクラガサイタ」で、年代がわかるらしかったのは、亡くなった母が、直接年齢をを聞くのは、失礼にあたるからか、「サイタ サイタ、、、」の時代ですか?なんて自分年齢に近い方に訊ねていた事があった。
なるほど、、、と、
戦中の大変な時代が、少年時代なのに、千人針の事や、盧溝橋事件等も、良く記憶しておられる。
安穏と、生活出来る時代で無かったのであるのが、この本で、良く分かった。
弟が、熊本の陸軍幼学校に入った、と、書かれており、今の戦前生まれの高齢者は、戦争のために、皆大変な時期を過ごしたのだと、思った。
教員になり、給料が150円、生命保険の満期が500円、2階建の家が、500円、、、、なんか、想像できない。
ABCの本は、大変だったのだ、、、、、
昔 私は、Aはリンゴ1つ、、Bは熊2頭、Cは人参3本、Dはドーナツ4個、Eは卵5つ、Fは花を6本をフエルトを使って、サイコロを作って、子供のおもちゃを作った。
何も考えずに、つくったけど、本にしようとしたら、大変な作業がかかるのだと、知った。
作者の年賀状が、凄い!
やはり、考える発想が違うのだと、思う。
1970年の小金井市猫町3の4の5 小金井刑務所 81独房3023号との年賀状の検㊞が、犬のついた名字が、さもありなん、と言う感じで、笑ってしまった。
何度、眺めても、厭きのこない本である。
- 感想投稿日 : 2015年5月8日
- 読了日 : 2015年5月8日
- 本棚登録日 : 2015年5月8日
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