岸信介: 権勢の政治家 (岩波新書 新赤版 368)

著者 :
  • 岩波書店 (1995年1月20日発売)
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日本政治がある程度一貫した方向性のもと展開されたことが、岸の歩んだ道をたどることによって理解することができる。
戦前は一国一党を目指し、戦後は実質の一党長期政権を目指した。それによってもたらされるのは統制的、計画的な経済であり、国力の増強であった。
現在の私から見て非常に理解しにくいことは、戦前と戦中を通して社会主義勢力と軍国主義勢力の紐帯がなぜ起こりうるかということであるが、岸は極めて自然な流れで、当たり前のようにその狭間を往復する。
国家社会主義についてあまり深く考えこみ過ぎずに、そんなものなのかと納得するべきなのだろう。

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感想投稿日 : 2012年12月29日
読了日 : 2012年12月29日
本棚登録日 : 2012年12月29日

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