ひきこもりはなぜ「治る」のか?: 精神分析的アプローチ (ちくま文庫 さ 29-4)

著者 :
  • 筑摩書房 (2012年10月1日発売)
3.60
  • (11)
  • (43)
  • (26)
  • (4)
  • (4)
本棚登録 : 358
感想 : 33
3

ひきこもりを精神分析的に解説するという点に興味を惹かれて手に取った。ラカン、コフート、クライン、ビオンと、精神分析の中でも異なる学派から多角的に説明がなされている。

とくに、ラカンをベースにした二者関係から三者関係への移行の必要性とその方法、「欲望は他者の欲望」といった考え方は勉強になった。自身の欲望が生み出されるには他者が必要であることと、コフートの双子自己-対象の考え方に照らし合わせると、他者の存在がどれほど重要かがよくわかる。そこに漕ぎ着けるまでが、思いのほか大変なのだが…。

目標は、元気=より良い状態になること。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年3月25日
読了日 : 2023年3月19日
本棚登録日 : 2023年3月17日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする