みんなが恐れる竜を怖がらない子どもがいました。みんなが竜を忌み嫌うので、何もしていないのに嫌われてしまう竜が可哀相だと思った子どもは、自分の誕生日のお祝いに竜を招待しようと思います。山の奥深くまで竜に会いに行き、竜に声をかけた。
竜は今まで、なにもしていなくても人に嫌われてきた。だから人間を恨み、怖がらせてきた。けれど、子どもに優しい言葉をかけられて、竜は嬉しくて涙をながすのでした。
竜は子どもを背に乗せて、いつしか蛇体は船となって、人間の街にやってきました。
忌み嫌うと憎しみに、やさしい気持ちで接すると、やさしいさが返ってくる。いわさきちひろの絵がいい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
絵本
- 感想投稿日 : 2012年2月2日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2012年2月2日
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