祥子内親王と采女の産まれの秘密が明らかになり、正親町帝の即位の礼における呪いの預言から話は一気に盛り上がってきます。そして圧巻は即位に際して上洛した若武者・織田信長の登場です。それまでの京都の武家・公家の世界に全くの革命児が新鮮に登場する印象を与えます。そしてそれに好意を感じる松永弾正。主人公の前嗣は豊臣秀吉の養父になったという人物。その若き日の姿など、普段、信長・秀吉が上洛するという立場から見ていただけに、その都の様子はあまり知らない世界であり、興味深いものがありました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
時代小説
- 感想投稿日 : 2013年8月21日
- 読了日 : 2005年5月20日
- 本棚登録日 : 2013年8月21日
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