預かった鶯に美声を教え込む仕事で家計を支える、旗本の次男坊・林只次郎。
片思いの美人女将・お妙の居酒屋「ぜんや」に通うのが楽しみで……。
シリーズ第2作。
おいしそうな料理の描写がある小説は数多くあるが、この作品は抜きんでている。
食材を生かすための、創意工夫。
食べる人のことを考えた配慮。
料亭のような豪華さではなく、日々の中にある料理だからこそ、身近で魅力的。
読んでいると、こちらも何か食べたくなってしまう。
基本的には「ぜんや」に関係する人たちのあたたかさで支えられるストーリー。
が、時折不穏な影のよぎるのが気になるところ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
料理
- 感想投稿日 : 2022年10月2日
- 読了日 : 2022年10月2日
- 本棚登録日 : 2022年10月2日
みんなの感想をみる