眠れる美女 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1967年11月28日発売)
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本棚登録 : 3834
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全体的に作者の感覚に依る描写が多く、「新感覚派」と呼ばれる所以もうなずける。

「眠れる美女」
薬で眠らされて一糸まとわぬ女と添い寝をしながら、自分の娘や昔の女性関係を思い出す。

「片腕」
少女からひと晩だけ右腕を借りるという前衛的作品。自分の右腕とすげ替えて、はじめは感覚が遮断されているが、徐々に血が通い合う。少女の右腕と喋ったりもする。

「散りぬるを」
聴取書などの資料から、ほんのいたずら心から、過失によって少女が殺された事件を扱う。
昭和八年作で、他の二作より三十年ほど昔の作品。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2022年4月12日
読了日 : 2016年4月16日
本棚登録日 : 2022年4月1日

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