『眠れる美女』
苦手なテーマでした。タイトルとこの作家から大体のストーリーは予想できたものの。若い女性ばかり客体としているところに文学としての粋が感じられなかった。
『片腕』
これも苦手なテーマ。乱暴に言ってしまうと、客体を女体そのものではなく女性の片腕とすることでエロ小説を婉曲的に異世界もの的に変換したとしか読めなかった。
『散りぬるを』
これはどう読めばよいのだろうか。作家の女性に対するぼんやりとした愛情ゆえに法官の調書があまりに簡易過ぎるのが許せないことをなんとなく吐露してしまった体になっているのか。あまりに表面的に事件を処理しようとする司法制度批判か?同じ殺人事件を扱う鴎外の分かりやすいテーマを持つ『高瀬舟』と比べるとやや戸惑いを覚える。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2023年12月10日
- 読了日 : 2023年12月10日
- 本棚登録日 : 2023年12月10日
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