古典的名作ブラウン神父の短編集。
文体は決して読みやすいとは思わなかったけれど、詩情溢れる情景描写に本題そっちのけでつい引き込まれた。
奇抜なトリックを山盛りにし、事件の流れや犯人の心理を読むのではなく「トリック」自体を楽しませる手法はまるでパズルのよう。
それでも十分楽しいけれど、一歩間違うとバカミスになりかねないようなものもあったのも事実…。正直、冒頭の一遍には苦笑させられたし。
でも、まぁ、斬新と言えば斬新なんだよなぁ。
それから時代的にしょうがないのだろうけど、白人でないもの、キリスト教でないものにたいする偏見には眉を顰めざるを得ない。なので、ちょっと評価は辛め。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
翻訳ミステリ
- 感想投稿日 : 2008年4月15日
- 読了日 : 2008年4月15日
- 本棚登録日 : 2008年4月15日
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