幼い頃に、なんとなく抱いてた記憶を便りに、読み始めたのですが、まず思ったのが、アンって、こんなによくしゃべる娘だったのだなと。
アンの話の内容が長く(3ページ近く、アンの会話のみで続く場面もあり)、見るもの、聞くものをそのまま素直に表現するのに加えて、好奇心旺盛なのと、想像力たくましいのが、とても面白くて、素で笑ってしまいました。
また、カナダのグリン・ゲイブルスの自然の美しさを表現する文章が本当に素敵で、読みながら想像するのが楽しいです。更にそれが、アンの表現で書かれると面白くて。
そんな自由奔放なアンを引き取り育てた、クスバート兄妹も魅力的です。穏やかにアンを見守るマシュウと、厳しい中にも、アンのことを愛しく想っているマリラとの生活は、血がつながっていないとか全く関係のない親子の確かな絆を、読み進めていくにつれて、強く感じました。
アンの成長も実感できる、本当に好きな小説です。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
海外小説
- 感想投稿日 : 2019年11月13日
- 読了日 : 2019年11月10日
- 本棚登録日 : 2019年11月10日
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