海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2005年2月28日発売)
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本棚登録 : 30045
感想 : 1915
4

上下巻一気読みの一冊。

こちらの作品も好き。

正直全てを読み解くことはできない。
結局…という疑問符も残る。
でもそんなことさえも気にならない、不思議な世界に引き摺り込まれた一気読みの時間だった。

波にさらわれた砂浜で貝殻を見つけるように、美しい言葉、いきなり心の深部に届くような言葉にたくさん出会えた。

そして一番印象的だったのはナカタさんと星野青年との入り口の石を見つけようという時間。  
ナカタさんとの交流で彼の世界が輝き出すのが涙ながらにとても心に響いた。

哀しみも払拭するぐらいの清々しさが持続する読後感がまた良い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年7月25日
読了日 : 2023年7月25日
本棚登録日 : 2023年7月25日

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