絶対貧困

著者 :
  • 光文社 (2009年3月24日発売)
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世界の貧困をスラム、路上生活、売春の3つの視点から講義する。
普通、当たり前という価値基準が大きく異なっているのかなと。他人と比べない限り、自分が不幸であり恵まれてないことを認識しないのでしょう。そういう意味では、インターネット、スマートフォンを知らない人は自分の見える範囲での当たり前の価値観で生きているのでまだマシだろう。しかし、ここまで世界が縮んでしまった今、多くの人が身の回りが世界の当たり前との乖離が大きい事を知ると絶望するんだろうな。
大きなトピックとして売春がある事に違和感があったのだけど、路上生活している女性がいない、少ない理由がここにある事が分かり、このトピックが大項目たりうる事に気づいた。
日本は給料が延びずに貧しくなっていってると思っているのだけど、国全体を見ると社会福祉はある程度機能しているので幸せな国なのだなと外を見て思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2021年8月9日
読了日 : 2021年8月5日
本棚登録日 : 2021年8月8日

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