天国VS地獄の一大決戦・ハルマゲドンを実現させるため、地獄陣営がサタンの息子を外交官一家に生まれた
赤ん坊とすり替えた。
しかし手違いがあり、サタンの息子は田舎の会計士の家でスクスク育つことになる。
事を正常に戻そうと、グラサン男の悪魔クロウリー&しょっちゅうゲイに間違われる天使アジラフェールが大奮闘。
そこに黙示録の騎士やら魔女狩り軍、預言者の子孫やらが絡んでシッチャカメッチャカ。
地球は本当に滅亡してしまうのか? ってな話。
『オーメン』のパロディということもあり、映画を観るような感覚で読めた。
ホラーでも宗教臭い話でもなく(聖書ネタは結構出てくるが)、ドタバタコメディ。
好き勝手なことやってた登場人物たちが一堂に会するクライマックス、大げさなくらいに広げられた大風呂敷が
なかなか感動的に締めくくられる。適当なようでいて実は深いんじゃないかと思わせるストーリー。
小気味良いって表現がしっくりくる話だと思う。
クロウリーとアジラフェールの掛け合いが楽しい。
〈戦争〉や〈死〉という概念が擬人化されて登場するのも私のツボだった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年3月20日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2011年1月11日
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