物語は人間関係なのだと最近気付きましたが、恋愛は人間関係の極み。
二人の価値観だけでなく、運やタイミング、現在や過去が係わってきます。
そして究極は二人の距離感。
好きなのに思いを伝えられなかったり、正直になれなくて誤解されてしまったり、タイミング悪く他の女性が好きだと言われてしまったり、相手の本心が分からなくてやきもきしたり……。
そういう緊張感なんだな、恋愛小説って。
そのドキドキを楽しむのだ。
最後の三作が好き。
お見合い第一号にまつわる『ラストオーダー』、
不思議な出会いを描いた『篝火草(シクラメン)の窓』、
素直になれない女の子の『週末の鬱金香(チューリップ)』。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
田辺聖子
- 感想投稿日 : 2010年4月29日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2010年4月29日
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