夏のレプリカ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2000年11月15日発売)
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本棚登録 : 7227
感想 : 510
3

S&Mシリーズ7作目!
奇数章だけという前作に続いて
今作は偶数章だけ

ということよりも何よりも
あくまで前作の奇数章の方で動いてるからか
今作はS&M視点で話が進まない…

大半がM=萌絵の親友であり
今作の事件の渦中の人物でもある
杜萌視点!

S&Mの会話や空気感が好きな身としては
物足りない…
もちろん2人のちっとも進まない関係は
出てこないのだから
尚更進まない…

杜萌視点だと昔の萌絵と今の萌絵が
友達目線で同じレベルで描かれるから
そこは楽しめた。

今までも萌絵の友達ポジションはいたけど
今作の杜萌は親友というだけあって
萌絵の過去を知っていて
萌絵としっかり繋がっているというか

それでいて
同種というか同等というか…

そして今作は萌絵の代わりではないだろうけど
萌絵の叔母の睦子さんが
ちらほら出てきてくれるのが救い。

「あんなにお優しくてはね、ちょっと大物にはなれません。これ、嫌味じゃなくてよ」
なんて、叔母さまが言うからこそ素敵。
乗馬とゴルフの小話も良き。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2024年1月26日
読了日 : 2024年1月11日
本棚登録日 : 2024年1月11日

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