完璧な病室 (中公文庫 お 51-4)

著者 :
  • 中央公論新社 (2004年11月25日発売)
3.56
  • (129)
  • (217)
  • (395)
  • (34)
  • (2)
本棚登録 : 2168
感想 : 186
4

2012.04.27. 球技大会の観覧席で読む。小川さんのモチーフはずっと変わらないのだと、改めて思う。久しぶりで、記憶の中よりも、少女たちは残酷で少しだけ驚く。こういう潔癖さって、どこかで置き去りにしてしまうのかな。特に「ダイヴィング・プール」。中毒になりそうな空気。

2007.03. 小川さんは根本が変わっていなくて、同じテーマをずっとずっとつきつめていっているんだな。デビュー作「揚羽蝶の壊れる時」を読んでそう思った。少しずつずれていく様な世界、じりじりする主人公や柔らかな周りの風景と静かな時間。やっぱり小川さんはいい。★5つ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 好きなタイプ。
感想投稿日 : 2007年3月18日
読了日 : 2007年3月18日
本棚登録日 : 2012年4月27日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする