舞台が古代エジプトになっているが、中身はいつものクリスティのミステリ。
ミステリの謎解きに加え、タイトル「死が最後にやってくる(原題Death comes as the end)」が、最後の一行「言い換えれば―もう死はないということ」と対応するのが面白い仕掛け。
「どうしてこの腐敗が、あなたの言うように、内側から起こってくるの?」「(中略)たぶんなんであれ成長していくものなのでしょうね―つまり人が少しずつやさしく、賢く、より偉大な方向へ成長していかない場合、逆に邪悪なものを育てることになってしまうのかもしれません(p408)」
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- 感想投稿日 : 2021年5月9日
- 読了日 : 2021年4月24日
- 本棚登録日 : 2021年4月24日
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