死が最後にやってくる (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 早川書房 (2004年4月16日発売)
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本棚登録 : 353
感想 : 36

舞台が古代エジプトになっているが、中身はいつものクリスティのミステリ。
ミステリの謎解きに加え、タイトル「死が最後にやってくる(原題Death comes as the end)」が、最後の一行「言い換えれば―もう死はないということ」と対応するのが面白い仕掛け。

「どうしてこの腐敗が、あなたの言うように、内側から起こってくるの?」「(中略)たぶんなんであれ成長していくものなのでしょうね―つまり人が少しずつやさしく、賢く、より偉大な方向へ成長していかない場合、逆に邪悪なものを育てることになってしまうのかもしれません(p408)」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年5月9日
読了日 : 2021年4月24日
本棚登録日 : 2021年4月24日

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