あぁ…やっぱり好きだな、高田郁さん。
もう読み始めて数ページでそう思っていた。
出てくる登場人物みんなが愛おしくなる。
読み終えるまでに何度涙が溢れてきて
通勤途上だと気づき必死に落ち着かせたことか。
必ず天満宮に寄進すると誓い、何年も何十年も諦めず地道にお金を貯める一方で、
有事の際には躊躇わず目の前の人を助けるほうを優先する姿に胸を打たれた。
だからこそ、二十二年越しに実現させられたときは言葉にならない気持ちが溢れてきた。
登場人物を同じ時代に生きる身近な人のように思えてならなかった。
私は身近にいる人、大切な人をこんな風に想えているだろうか、当たり前だと思っていないだろうか。
他作は「みをつくし」シリーズしか読んだことがないが、好きだと思うツボは一緒で、
1冊完結なこちらはエッセンスをより凝縮させて紡がれているように感じた。
久々にこの本に出会えたことに感謝したいと思える1冊だった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2022年4月23日
- 読了日 : 2022年4月22日
- 本棚登録日 : 2022年4月22日
みんなの感想をみる