夏の稲妻 (創元推理文庫 M ヒ 1-3)

  • 東京創元社 (1991年12月1日発売)
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感想 : 10
4

ニューヨークのベテラン新聞記者ジョン・ウェルズが活躍する、ハードボイルド小説。
前に読んだ2作品が面白かったので、第3弾のこの作品も、読むことにしました。

ウェルズのもとにある日、情報屋が取引を持ちかけてきます。
そのネタというのが、ある政治家に関するスキャンダラスな写真。
しかし、政治家は自らの活動そのもので評価されるべきと考えるウェルズは、そのネタを記事にすることを拒否します。

しかし、スキャンダルに終わるはずのこの件が「事件」になります。
さらには、ウェルズが事前にこの情報を知っていたことが、公表されてしまいます。

大衆的な記事で発行部数を伸ばそうと考える上層部の怒りを買い、失職の危機に瀕するウェルズ。
自らの名誉回復のためにも、この事件を追うことになった彼は・・・という展開。

今回の作品も、46歳のウェルズが追われ、殴り合いを演じるという、タフでハードなシーン盛りだくさんの内容になっています。

そしてなぜか、人生に疲れた彼が、若い女性にモテてしまう。
男性読者が憧れる要素を上手に盛り込んだ、エンターテイメント作品だなあと、感じました。

そしてこのシリーズは、登場人物の内面が深く掘り下げられて書かれているので、読み応えもありますね。
全部で4作品が発表されているようなので、残りの1作品も、読んでみることにします。

『幻の終わり』キース・ピータースン
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4488267025
 
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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2016年2月16日
読了日 : 2016年2月16日
本棚登録日 : 2016年2月16日

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