グローバル定常型社会: 地球社会の理論のために

著者 :
  • 岩波書店 (2009年1月22日発売)
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■体裁=四六判・上製・カバー・228頁
■品切
■2009年1月22日
■ISBN978-4-00-022623-3 C0036
 環境問題が深刻化し,またグローバル化の進展にともなって格差が拡大するなかで,地球規模での福祉社会の実現をいかにしてめざすのか.本書は,有限な地球社会において持続可能な福祉社会の実現をはかるには,経済成長を絶対的な目標としない環境適合的なポスト産業社会化時代の社会モデルを構築することこそが必要であるとして,環境と福祉の統合による,「グローバル定常化社会」という新しい世界像を提示.今後人類社会が選択すべき道筋を提起した,すぐれた理論的かつ文明史的考察である.
https://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/1/0226230.html

【目次】
目次 [v-vi]
はじめに 「グローバル定常型社会」の可能性 001

第1章 持続可能な福祉社会――数十年の視座から 019
1 環境-福祉-経済 019
2 定常型モデルの可能性 025
3 資本主義・社会主義・エコロジーの交差 047

第2章 グローバル・システム――数百年の視座から 071
1 自由貿易と「公-共-私」 071
2 不等価交換とエコロジー 086
3 全体構造と「時間」――持続可能性〔環境〕と分配〔福祉〕の接点 101

第3章 風土/開放定常系――数千年~数億年の視座から 117
1 拡大型文明と定常型文明 117
〔インターミッション〕「開放定常系」をめぐって――地球・生命・人間に関する定常性 136
2 空間・地理の優位へ 151

第4章 グローバル定常型社会へ――ローカルからの出発 163
1 「グローバル・ミニマム」はあるか 163
2 「ローカルからグローバルへ」の全体構造 175
  (1) ガバナンス(公-共-私)の構造 176
  (2) 「自給と分業」をめぐる構造 184
  (3) 各レベルにおける「環境と福祉」の統合 189

参考文献 [209-216]
あとがき(二〇〇八年一〇月末 紅葉の八ヶ岳南麓にて 広井良典) [217-222]

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 364.社会保障
感想投稿日 : 2016年9月8日
本棚登録日 : 2016年9月8日

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