イノベーションの本質

  • 日経BP (2004年5月13日発売)
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イノベーションの本質を読みました。
日本でヒットした商品の背景にあるイノベーションについて、分析しています。
サントリー「DAKARA」、ホンダ「アコードワゴン」、デンソー「二次元レーザーレーダーシステム」、キヤノン「IXY DIGITAL」、スズキ「チョイノリ」、富士通「プラズマディスプレイ」、ヤマハ「光るギター」、黒川温泉観光旅館協同組合「黒川温泉」、日清食品「GooTa」、松下「遠心力乾いちゃう洗濯機」、ミツカン「におわなっとう」、スタジオジブリ「千と千尋の神隠し」、海洋堂「食玩」と、13の事例について分析されています。

それぞれの事例が「物語編」と「解釈編」から成り立っていて、「物語編」は、さながらプロジェクトXのような熱いドラマが記載されています。「解釈編」でそのヒットにつながる分析が記載されています。

相対的な価値の追求ではなく、絶対的価値の追求
創造は「弁証法」から生まれる
ミドルアップダウンによる知的創造プロセスの促進

といったところがキーワードかなっと。

「弁証法」は考え方の相反する相手と対話しているうちに新しい考えが生まれてくるプロセスのことです。
物事を解決する、交渉するには「おとしどころ」が重要と思いますが、創造する場合には、、いろんな視点から議論して、新しい視点を見出し、より高い次元の真実にいたることが重要とよみときました。

また、ミドルのアップダウンについては期待さえるミドルへの役割と思われます。
トップダウンでもなく、ボトルアップでもなく、難しいマネジメントといえるものです。
んま、そういうことができる人こそが、この事例に選ばれているんでしょうね。

この書籍で活躍された人は、みんな格好いいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2011年2月13日
読了日 : 2011年2月5日
本棚登録日 : 2011年2月12日

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