レ・ミゼラブル (下) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2012年12月20日発売)
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本棚登録 : 1183
感想 : 64
5

ジャン・ヴァルジャンという男を主軸とした大河ドラマ。ジャン・ヴァルジャンに取り巻く他の登場人物の魅力的な描写が多く、彼だけに限らず、魅力のある人物が多いのもこの物語の魅力の一つともいえます。
いろいろな要素が詰め込まれており、悲壮感のある物語の中に、エンターテイメント性を組み込まれています。
また、ジャン・ヴァルジャンの生き様には非常に心が打たれます。『献身』とはこのことを言うのではないでしょうか。
決して、楽しい物語ではありませんが、個人的に『人間讃歌』という言葉が頭に浮かびました。
生きるとは何なのか、登場人物から問われている気がする、そんな物語でした。

本書だけでも、非常に満足ですが、
より一層楽しむために、オリジナル版の訳本も読んでみたいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年1月4日
読了日 : 2013年1月4日
本棚登録日 : 2013年1月4日

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