鎌倉の色彩豊かな四季と、その傍らの文具店で代書業を営む、ポッポちゃん。
バーバラ夫人や男爵など個性的な脇役もいるのだが、とにかく終始、優しさに包まれながら読み進めている感じ。
様々な代筆依頼が舞い込み、代筆するための紙質や書く道具、文体にもこだわっているのだが、そんなことよりも代筆する人の気持ちを掘り下げ、優しい日本語で伝えようとする、ポッポちゃんの気持ちが嬉しい。
メールやLINEじゃ、涙で濡れてかすれかけた字は伝えられない。
便利になった今だから手書きの良さが再認識できる作品だと思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年6月22日
- 読了日 : 2017年6月22日
- 本棚登録日 : 2016年12月7日
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