遠く離れた異国でゲリラにより人質となってしまったツアー客たち
長期間にわたる監禁の果て、人質たちは亡くなってしまった
8人は監禁された中でそれぞれの思い出を朗読する時間を作る
その8つの物語と、もうひとつの物語の9つが収録されている
鉄工所の向かいに住む少女と助けるために作った杖
ビスケット工場で働く女性と厳しい大家のおばあさん
公民館の談話室へ黙々と通う男性
眼鏡屋の息子と片目の潰れたおじいさんの作るぬいぐるみ
コンソメスープを作る隣人と少女
槍投げをする青年と仕事を休んだ女性
死んだおばあさんに似ている、と何度も言われる女性
スーツ店で働く男性と花束、妹の人形
初めて会った日本人とハキリアリ
それぞれの朗読時の職業や年齢も記載されていて
それがとても気に入った
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2018年4月18日
- 読了日 : 2018年4月18日
- 本棚登録日 : 2018年4月18日
みんなの感想をみる