ある晴れた夏の朝

著者 :
  • 偕成社 (2018年7月13日発売)
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感想 : 114

アメリカの若者たちが日本に落とされた原爆について議論する話。
アメリカ人といってもユダヤ系だったり日系だったり中国系だったりして、いろんな側面から戦争を考えさせてくれて面白かった。

わたしが心に残ったのは、原爆肯定派が日本兵が行ったと言われている南京大虐殺を例に出し、日本も『罪のない人々』の命を奪っていたと主張したシーン。
わたしは恥ずかしながら学校を卒業してから、日本が中国だけでなく東南アジアで残虐な行為をしていたということを知った。学校教育では日本は唯一の被爆国ということが強調されている気がするけど、一方で他の国に対して日本が行ったことを忘れてはいけないと思った。

never happen
ホロコーストミュージアムで見た言葉が思い出された。


教科書だけでは知り得ない側面から、戦争や平和について考えさせてくれる本。
学生の頃に読みたかった。


読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年8月26日
読了日 : 2020年8月25日
本棚登録日 : 2020年8月5日

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