息子と田舎の老母の板挟みになる父親、不登校で家庭内暴力をふるう息子へ意志の疎通を図ろうともがく父親・・・・・。
重松清はくたびれた中年を描くのがうまい。
いわゆる負け組、と評されるサイドの人間の意地とか信じたいモノを描くのがうまい。
この短篇集もそんなうまい作品が粒を揃えているが、その粒から抜きんでるものはなくて、良くも悪くも意外性のないおなじみの味わいになっているように感じた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
平板なかんじ
- 感想投稿日 : 2007年2月16日
- 読了日 : 2007年2月16日
- 本棚登録日 : 2007年2月16日
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