まさしく大河小説といった趣で淡々とした描写ながらも、当時の中国民衆の様子がつぶさに書かれており、殊に飢饉に苦しむ辺りは読んでいて苦しく感じるほどでした。
中でも同じ女性として、その一生を働きつめて夫と家族に尽くし、繁栄の祖を築くのに多大な貢献をしながらも苦しみの多い人生を送った阿蘭を思うと、哀しさと当時の女性の立場の低さに何とも言えない無常感に囚われます。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年6月14日
- 読了日 : 2023年6月7日
- 本棚登録日 : 2023年5月22日
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