記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社 (2001年1月19日発売)
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本棚登録 : 2345
感想 : 213
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「最新脳科学」と謳っている本書もすでに発刊から15年ほど経っていますが、それでも、十分に役立ちそうな内容でした。

神経回路は年齢を重ねるに従って増加し、記憶の容量が大きくなる。
しかし、「歳のせいで覚えが悪い」というのは単なる努力不足である、という。
うーん、耳が痛いですね。

では、歳をとってから暗記をするには努力をするしかないのかというと、歳をとると丸暗記よりエピソード記憶が発達するので、理解した上で理屈を覚えるといい。
ただし、期間が経過するとエピソード記憶が意味記憶に書き換えられるので、ど忘れしてはいけない知識に関しては時折人に説明するなどエピソード記憶として保存するための努力が必要となる、らしいです。

他に記憶力を鍛える方法として、
・手順を分解する
・記憶力はカフェインで増強する
・繰り返す、手順を踏む、まず大きく
というあたりを紹介しています。

神経細胞や脳科学も説明しているが、これを説明されても記憶力が良くなるわけではないので、ちょっと微妙です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 売却済み
感想投稿日 : 2023年8月30日
読了日 : 2016年4月9日
本棚登録日 : 2016年3月4日

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