残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法

著者 :
  • 幻冬舎 (2010年9月28日発売)
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本棚登録 : 2372
感想 : 327
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趣旨不明確、根拠薄弱で読む価値はない。
『「やってもできない」人のための成功哲学』とか、何をもって「成功」といっているのか。
本書では、
・そもそも自己啓発をしても、能力は向上しないし、自分は変えられないし、他人は支配できないし、幸福にはなれない
・だから、自分が自分のままでいられるニッチな場所に逃げるしかない
という身も蓋もない結論に至る本です。

ただ、まったくもって根拠が弱い。
例えば、「知能は遺伝による影響が大きく努力による変化はない」というが、では知能の高い両親の子どもは何の学習をしなくても三ヶ国語が話せたり相対性理論が理解できるのかというと必ずしもそうではないのであって、では知能と学習と努力とどう切り分け、どのように判断するのかという一番大切なことが書いていない。
しかも、根拠について自分は専門家ではないからわからないと逃げている。
これはもう論外で、そんな人はこんな本を書いてはいけない。

そんな感じで、はっきり言って意味不明な本。
古本で108円で購入したけど、読むだけ時間の無駄でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 売却済み
感想投稿日 : 2018年10月28日
読了日 : 2017年12月13日
本棚登録日 : 2014年12月19日

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