大人のための勉強法―パワーアップ編 (PHP新書145)

著者 :
  • PHP研究所 (2001年3月15日発売)
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本棚登録 : 258
感想 : 20
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効率よく勉強を行うためにはどうするか、という内容の本です。
ただし、概念的なことがかなり多く、実践するにはあまり向かない内容です(それでも前著より具体的記述は若干増えているが)

「勉強をしないと、しかも一生涯勉強しないと、少なくとも先進国では人間扱いされない時代が近づいてきている。」(P201)

よく勉強してもどうせ知識はコモディティ化して優越はつけられなくなるから、するだけ無駄という論調を目にするが、した人としていない人に差はできるし、とにかく土俵に上がらなければ勝負すらできないのだから、勉強はある程度必要ではないだろうか。ただ、一生涯苦しい勉強を続けるのではなく、楽しい勉強が必要なんだろうなとは思う。

【勉強に役立ちそうな点】
・大人の勉強において最も大切なことは、それを実行できるかどうかである。(P42)
・時間を作る方法は、無駄な時間を減らすこと、単位時間あたりの効率を上げること(時間ではなく量で判断する)である。(P55-56)
・過去問サンドイッチ法
 だいたい、過去問を3年分くらいやったら、間違え問題の辺縁知識の勉強に切り替え、それが終わるとまた3年分くらい過去問をやる。この繰り返しを2、3回行うことで試験に望む。(P67)
・(記憶力の悪さについては)入力段階の工夫として理解に努める。貯蔵の段階を良くするために復習をなるべく頻繁に行う。そして、問題集形式になるべく触れるようにして出力強化に努めるというわけだ。(P70)
・特に資格試験のような記憶の定着が必要な勉強をする場合は、こまめな復習だけではなく、1週間にやった勉強を週に1回くらいは復習すべきであろう。(P73)
・自分の1週間の行動についてメモや日記をつけてみて、一つ一つの行動が(生きるために必要な時間、勉強時間+能率維持のための休息等の時間、家族・対人関係・社交のための時間、それ以外の)どれに当てはまるかを分類し、残りの無駄な時間を洗い出してみる。それを勉強に当てることができれば、通常は相当の時間が浮くはずだ。(P138)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2021年8月21日
読了日 : 2013年11月5日
本棚登録日 : 2013年11月6日

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