課題図書一冊目。
サラサラと読めてしまうが、二人の話のディープな所にはちょっと立ち入りにくい感じ。
特に古典〜明治期の名作を紹介したり、漢文の良さを語っている所は、ちくまプリマーを読むくらいの学生さんには伝わるのだろうか。
全体としては、難易度が高め。
でも、読書や日本語に触れる上での味わい方はしっかりと抑えられているようにも思う。
難しくても読みこなす内に質が上がるとか。
分からなくても暗唱していると、ある時にふと結びつくものがあるとか。
生きていく中での読む意味合いを、二人の掛け合いの中から拾いあげることができた。
もう一つ。
個人的にジーンとしたのが童謡のパート。
歌詞から、ああ、習ったなぁという気持ちが湧いてきて、メロディーに乗せると涙が出そうになった。
私の祖母も歌が好きで、「椰子の実」という歌が学生時代歌った記憶に残っているそうだ。
いつか、祖母が亡くなったとき、私が歌えるようにと密かに音源を入れている。
そういう、歌詞とメロディーと思い出の不思議な結びつきが立ち現れて、グッときた。
さて、どう調理するか。楽しみ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2017年
- 感想投稿日 : 2017年4月12日
- 読了日 : 2017年4月12日
- 本棚登録日 : 2017年4月12日
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