1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉後編 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2012年3月28日発売)
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Audibleで聞く読書。

10年ぶりに足を踏み入れた「1Q84」の世界は、新たな発見の連続だった。

一回読んだはずだが、忘れてしまったこと。

なんとなく覚えてはいたが、改めて気がついたこと。

杏が朗読する青豆の世界。

柄本時生が朗読する天吾の世界。

交わるはずのない二人の世界が少しづつ近づいていく。

幼き時に家族と別れる決断をした青豆は、必要最低限の人間関係の中で生きてきた。

だが、数少ない大切な人と悲しい別れを経験しなければならなかった。
そのことがきっかけに、もう一つの仕事の世界に足を踏み入れることになる。

予備校で数学の教師をしている天吾にも、幼少期の辛い体験があった。
数学の世界にのめり込むこと。
結論のない文学の森に入り込むことで、これまでバランスを保って生きてきた。

二人はそれぞれの生きる現実で、抗いがたい大きな出来事に巻き込まれていく。

優れた文学作品は、それを読むこと自体が人生の追体験になる。

世界を魅了し続ける村上春樹の世界に浸る幸せを感じる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年5月28日
読了日 : 2023年5月28日
本棚登録日 : 2023年5月28日

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