不条理にからめとられた人の虚無感や孤独、消しようもない苦しさが重い。やるせなくてしんどい。でも読んでよかった。簡潔で淡々とした文体がとても好みだった。他の作品も読みたい。最新作はエッセイ集で "Kaffee und Zigaretten" なんてもうタイトルだけで読みたい。
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"「おれは物乞いじゃない。ウサギ小屋を持っていてね。四匹飼っている。毛並みがふわふわなんだよ。毎日、野菜を与えている。金なんていらない。なにもかも静かに話せる相手がほしいんだ。自分ではもうなにも理解できない」"(p.196)
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2020
- 感想投稿日 : 2020年5月27日
- 読了日 : 2020年5月27日
- 本棚登録日 : 2020年5月27日
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