いろいろな理由から不登校になってしまった中学生たちが、集められた鏡の中の孤城。3月30日までに城のどこかに隠してある鍵を見つけた者は願いがかなえられると言う。
家の中にある鏡が光って、突然「オオカミさま」がいる城へと誘われるのは、まさしくファンタジー。ファンタジー系が苦手なので、最初の何ページかで止めてしまおうかと思ったが、読み進めてみると、個々が抱えている悩みと向き合う姿をメインで描いており、宝探しの話はどこへやら…
でも、思春期に誰でもぶつかるであろう壁に、各々が立ち向かって、未来を語る姿は胸を打つ。種明かしについては、結構早い段階で分かるけれど、メッセージ性の強い作品であることは確か。「みんな、がんばれ!」とつい応援したくなる。
読書状況:読み終わった
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ほっこり
- 感想投稿日 : 2017年7月3日
- 読了日 : 2017年7月3日
- 本棚登録日 : 2017年5月9日
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