かばん屋の相続 (文春文庫 い 64-5)

著者 :
  • 文藝春秋 (2011年4月10日発売)
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感想 : 535
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都銀、地銀、信金、さまざまな銀行員の方が主役になってる短編集。
最近、池井戸さん続きで胃もたれ気味ですが、読めばぐいぐい惹きこまれます。ほぼ一気読み。

銀行さんのお仕事って大変なんですよね。
そしてちょっと独特の空気感があるんですよね。
非情に徹しなければならないし、、、、かと言って、銀行さんに日々詣でられ「お金借りてくれ」って言われる立場から言わせてもらうと、バンカーって人は会社の決算書のどこ見てんだろう?
銀行がお金を貸すのは志あれど今、この時お金がない人のために、志を理解し、協力するんでは?
あ、、これ、つい最近放映されてた「あさ」のお話ね。

実際は銀行も企業であり、利益を生まなければならないんだから、きれいごとなんて言ってられないんでしょうけど。

この短編集読むと、色々な銀行員がいるんだなぁと。。。感じましたね。
タイトルになってる「かばん屋の相続」は一澤帆布がモデルですよね。まぁ、実際のドロドロを池井戸さんっぽく綺麗に料理されてますが。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2016年4月22日
読了日 : 2016年4月22日
本棚登録日 : 2016年4月22日

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