神は沈黙せず(下) (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2006年11月23日発売)
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感想 : 52
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新旧の宗教、超常現象、死後の世界、霊魂、
これらを論理的に解釈
というと否定しているようにとられるかもしれないが
そうではなく、怪しげで想像力に乏しく、合理性に欠けた
穴だらけ、突っ込みどころ満載の解釈に飛びつくな。
国民・愛国心、人間であることについても同じ。
人は信じたいことだけ信じ、理解を超えたことに目をつむる
それが知性のある人類のすることか。
神を人間のサイズで考え、理解するな。
そういうことを言っているのだろうか。
とても、考えさせられる。
また、理屈、理屈というと堅苦しく、血が通わない印象を
持たれるかもしれないが「詩羽のいる街」と同様
人が自分に/他人に対して善であることは
範囲に個人の限度はあっても、人類にとって
合理的であり、それは幸せで、善きことを生む
という風に読んだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本-SF的
感想投稿日 : 2014年5月20日
読了日 : 2014年5月20日
本棚登録日 : 2014年5月20日

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