大学の時に一話だけ見て挫折したアニメの原作。
ファンの多い作家さんなので、やっぱり読んでみたいなーと思い。
途中までは正直スローペースで読み寝落ちしたりしてたけど(夜間授乳中に読んでるため)、四畳半にとじこめられたあたりから「ん?面白いぞ?なんだこれ?」となりそこから昼夜忘れて一気読み。オモロかったー
京都で鬱々とした大学生活を送る主人公が「もしも別のサークルに入っていたら…?」と不思議な並行世界に迷い込んでいく、ファンタジー?SF?
(ジャンルはよくわからない。)
秘密機関「福猫飯店」とか猫を煮込んだ(という噂の)猫ラーメンとか、四畳半(n)、四畳半(n+1)とか。
見ているだけで心の中のサブカル少女が疼き出す世界観。
そこかしこにでてくる京都の描写も繊細でよい。
文句ばかりの捻くれた若者を叩きおこすようなメッセージ性があり、読み終わった後おいしいご飯やお風呂や周りの人にちょっとだけ感謝した。
とはいえ一番好きだったのは、本の半分くらいがめちゃくちゃセンスのいい悪口やぼやきで構成されているところ。森見先生のワーディング、そういう芸でM-1でれそう。
「まさに悪の権化というにふさわしい。ホモサピエンスの面汚しである。」
↑これは是非今後使っていきたい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年2月21日
- 読了日 : 2024年2月21日
- 本棚登録日 : 2024年2月21日
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