ハンニバル戦記上中下は高校の世界史では次のように書かれるそうです。↓著者の「読者へ」より引用。
>イタリア半島を統一した後、さらに海外進出をくわだてたローマは、地中海の制海権と商権をにぎっていたフェニキア人の植民都市カルタゴと死活の闘争を演じた。これをポエニ戦役という。カルタゴを滅ぼして西地中海の覇権をにぎったローマは、東方では、マケドニアやギリシア諸都市をつぎつぎに征服し、さらにシリア王国を破って小アジアを支配下に収めた。こうして地中海はローマの内海となったー
>↑これ以外の諸々はプロセスであるがゆえに愉しみともなり考える材料も与えてくれる、オトナのための歴史である。
この上巻では第一次ポエニ戦役から第二次ポエニ戦役が始まるまでのことが書かれています。
決して海外進出をくわだてたわけではないと思うし、海や象とのかかわりかたが面白い。ローマ人も他の国の人たちも魅力的です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
塩野七生
- 感想投稿日 : 2018年2月24日
- 読了日 : 2011年5月3日
- 本棚登録日 : 2011年5月3日
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