文豪達に、「女」を通して迫る。
取り上げられている文豪を大して知らなくても非常に面白いですし、1人あたり10ページ程度と読みやすいです。
文豪達の作品に「女」が投影されている事も有るので、また作品を読み返したくなります。
0208-0211
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天才詩人中原中也と女優長谷川泰子のロマンスの実相、近代文豪島崎藤村と姪こま子の恋の後日譚、彫刻詩人高村光太郎と妻智恵子の愛情物語の虚構など。――
文学史上に燦然と輝く文豪たちの波乱に満ちた一生を陰に陽に彩る女たち。彼らの創作の秘密をときあかす鍵としてさまざまな位置にあった女たちにスポットをあて、著者自らの文学的体験を織りまぜながら語る、ユニークな、女のためのもう一つの文学史。
<font size="3">『風立ちぬ』を書かせた綾子は「真の婚約」をうらぎって他の女と結ばれた辰雄に罰として、二度と「美しい」小説を書かせないようにしたのだ――そう考えるのは、まちがいであろうか? 読者の皆さん。</font>
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2009年
- 感想投稿日 : 2009年2月11日
- 読了日 : 2009年2月11日
- 本棚登録日 : 2009年2月11日
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