まく子 (福音館の単行本)

著者 :
  • 福音館書店 (2016年2月25日発売)
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本棚登録 : 1853
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Webで最初の方だけ読んで惹き込まれ、図書館で借りて一気読みした。
 「ぼく」は、大人になるのが怖い。でも体や心の変化は止められない。家族みたいな集落に現れた不思議な少女コズエに惹かれ、ホラのような話を聞いたりするうちに、「ぼく」も否応なく変わっていく。ドノやミライや類という、社会の落伍者のような人間への見方も変わる。それが成長というものか。
 最後は、ほんとにかぐや姫のようになってびっくりした。
 不思議なもやもやする話だったが、なぜか心に響いて、何度も反芻してしまう。
 西加奈子さん自身による挿絵も、力強いクレヨンのタッチで、印象深い。好き。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 和書
感想投稿日 : 2016年12月14日
読了日 : 2016年12月9日
本棚登録日 : 2016年12月9日

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