Webで最初の方だけ読んで惹き込まれ、図書館で借りて一気読みした。
「ぼく」は、大人になるのが怖い。でも体や心の変化は止められない。家族みたいな集落に現れた不思議な少女コズエに惹かれ、ホラのような話を聞いたりするうちに、「ぼく」も否応なく変わっていく。ドノやミライや類という、社会の落伍者のような人間への見方も変わる。それが成長というものか。
最後は、ほんとにかぐや姫のようになってびっくりした。
不思議なもやもやする話だったが、なぜか心に響いて、何度も反芻してしまう。
西加奈子さん自身による挿絵も、力強いクレヨンのタッチで、印象深い。好き。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
和書
- 感想投稿日 : 2016年12月14日
- 読了日 : 2016年12月9日
- 本棚登録日 : 2016年12月9日
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