インドの「算数昔話」である。これがもう、面白いのだ!
ゼロの発見もそうだったが、2の累乗のすごさは、昔からこうして人々を驚かせてきたのかもしれない。
少女・ラーニが王様にお願いしたのは、「一日目はひと粒のお米。でも翌日はその倍ください」。
翌々日も、そのまた翌々よく日も・・そしてひと月経つと、納めた年貢のすべてを取り返してしまうのだ。
けちんぼの王様から、貧しい人々をその知恵で救ったラーニ、あなたは偉い!
おかげでどんどん桁が増えてしまい、後半は数字を読むのにちょっと時間が掛かった(笑)
お話と挿絵のギャップも楽しいところで、インドの精密画が本格的で、とても美しい。
金色と赤が殊に冴えていて、目を近づけてしげしげと見入ってしまう。
日ごとに増えていくお米の描写が素晴らしく、30日目は見開き4ページ分で登場する。
読みながら「おおー!」と声を上げてしまった。
ここだけでもなんとか力を込めて開き続け、子どもたちに見せてあげたいところ。
掛け算を学んでからの方が、より楽しめる一冊。
算数嫌いの子どもたちも、数の不思議さを感じてくれるといいなぁ。
約12分。4年生以上。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
絵本・通年
- 感想投稿日 : 2013年10月23日
- 読了日 : 2013年10月3日
- 本棚登録日 : 2013年10月22日
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コメント 9件
だいさんのコメント
2013/10/26
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2013/10/28
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2013/11/30
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2013/12/02
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2013/12/04
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2013/12/08