比嘉姉妹の琴子が活躍する話。
一家が夜逃げして何年も放置された家に、肝試し半分で訪れた少年たちと琴子は怪異に遭う。
それがきっかけとなり、全員の人生は変化してしまう。
一方、神戸から引っ越してきた果穂は、幼馴染の平岩と再会。
平岩邸に訪れたところ、怪異を目にするようになる。
そしてその家こそが、琴子たちが怪異と遭遇した家でもあった。
「ししりば」という何かが家を家族を守っている。
そして、外部からの敵は排除するという霊的セキュリティーに守られた異質な家に、
琴子たちは立ち向かうことになる。
小学生の頃の琴子は今まで読んできたような、頼もしく冷静な人物像とはかけ離れており、
そこに違和感を覚えるが、この話には現在の琴子が作られるきっかけとなった話でもあり、
「ししりば」の怖さと共に、琴子の成長の一部が垣間見ることができる。
東村山のどこかに、今もこの家がありそうな臨場感があった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年4月29日
- 読了日 : 2023年4月29日
- 本棚登録日 : 2023年4月29日
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