トーマの心臓 Lost heart for Thoma (ダ・ヴィンチブックス)
- メディアファクトリー (2009年7月29日発売)
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冬の朝に死んでしまったトーマ。彼の死は上級生・ユーリへの恋心が招いた悲劇だったのだろうか。
苦悩するユーリとその親友・オスカー。
そんな時にトーマと瓜二つのエーリクが転校してきて…。
昔よく読んでいた漫画が小説化していたので、つい手にとってしまった。
漫画がユーリとエーリク中心だったのに対し、こちらはユーリとオスカー中心のお話し。
エーリクが少し大人っぽく(途中から急に大人びた?)、オスカーが少し若く描かれている。
ページ数の関係からか、エピソードの内容や家族構成、舞台が日本であったり等、所々原作とは事なっている。
幼い時から原作のファンなのもあって、「『トーマの心臓』の小説版」としては少し違和感を感じた。
ただ、静かで落ち着いた透明な空気や、賢くて感受性が豊かな若者たちの描写がすごい。
原作を別の角度から読めるという点では良いが、始めての人には本書だけでなく、必ず原作も読んで欲しい一冊。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年5月15日
- 読了日 : 2012年5月15日
- 本棚登録日 : 2012年5月15日
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