本書は今まで読んできたどの小説よりも異質でした。
みなさんご存知かもしれませんが、本書は読む順番が準備されていません。
6つの異なるストーリーを自分で組み立てていきます。
普段読んでいる小説がコース料理だとするなら
本書はビュッフェスタイルです。
並んでいる6つの料理を自分で好きな順番で食べられます。
私はあらすじを見て「面白そう」と思った章を後回しにして読みました。
これまで小説を選ぶ際の基準は表紙が好み、筆者にが好き、口コミが良いなど、本の内容に惹かれて購入してきましたが、
本書は「本の構造」に惹かれました。余り衝動買いはしない主義ですが、本書は前情報なしで手に取ってすぐ購入しました。
読了後の感想ですが、この独特の構造は正直私には合わなかったです。
といってもストーリーは面白く様々な人生が描かれており内容は満足でした。
私が満足できなかったのは、自由度の高い本書の構造です。性格的な部分が多いのでしょうが、私はどうしても「正解」があったほうがスッキリするタイプみたいでした。このような人には相性は悪いかもしれません。
しかし、自由が好きな人や創造が好きな人など物語の考察を楽しめる方には素直にお勧めできます。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2021年12月24日
- 読了日 : 2021年12月24日
- 本棚登録日 : 2021年11月14日
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