少し前に読んだフォローしている方のレビューに惹かれて買ってきた。台風が通過する日に読み進む。
11月22日、大安。高級結婚式場で結婚式を挙げる4組のお話が時間の経過に従って入り組んで描かれる。
我儘で面倒くさい且つかつて自分とも因縁のある新婦の式をつつがなく終わらせようとするウェディングプランナー・山井さんのパートはとても良かった。
プランナーの仕事の内容ややりがいもよく分かり、これぞプロという仕事に対する姿勢と運びが素晴らしい。
『楽しいよね。トラブルが起きると。大変だけど、私、アドレナリン全開になる瞬間がわかって興奮する』という美容室のオーナーの言葉も言い得て妙。
あとの3組は、何やら企みを胸に秘めた双子の姉妹、叔母と結婚する男の別の姿を知って悩む男の子、夕方の式なのに朝早くから会場をうろつく訳ありそうな新郎など、ちょっと怪しげな雰囲気の話から語りだされ先が気になりサクサクと読み進めたが、ネタが割れ出してからはテンポが良くなくてちょっとダレる。
最後はうまいことまとめられたようにも見えたが、結局、双子はややこし過ぎるし、訳あり新郎はクズ過ぎるし、あまりスッキリしなかった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2023年読んだ本
- 感想投稿日 : 2023年8月16日
- 読了日 : 2023年8月15日
- 本棚登録日 : 2023年8月16日
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