悪徳の栄え 下: マルキ・ド・サド選集 (河出文庫 516E マルキ・ド・サド選集)

  • 河出書房新社 (2010年8月3日発売)
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感想 : 42

*おすすめコメント
サディストという言葉の語源の、サド侯爵が書いた小説。本作の訳が猥褻物だとして、裁判にもなった、「悪徳の栄え事件」が有名である。サド侯爵が描く内容は、聖書をはじめとしたキリスト教批判であるという見方もあり、非常に興味深い。本書を読むことによって、己の善悪観に対する客観的批判が出来るようになると考察する。今後、本校の図書館にもぜひ置いて頂きたい作品。

*学生へのメッセージ
何が善か、あるいは何が悪か、法や慣習的に妄信している善悪観をいま一度、考え直すことをおすすめする。肝要たるは、自分でものごとの本質を見極め、その上で己の正義を作り上げることである。本書をその一助として頂きたく思う。

*図書館に所蔵はありません。

推薦者:学生(商船学科)

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 【本郷】2021春の企画展示
感想投稿日 : 2021年4月13日
本棚登録日 : 2021年3月17日

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