車輪の下(新潮文庫)

  • 新潮社 (1951年12月4日発売)
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本棚登録 : 407
感想 : 21
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とっつきづらくて手に取らなかった古い名作を試しに一回読んでみようとチャレンジしたのですが、時代も国も違ってなかなか没入できずに読み進めるのに時間がかかってしまいました。
ドイツか他国かにかかわらずですが大戦を描いている映画のシーンのつぎはぎで情景を思い浮かべながら、特に酒場のシーンはあんな感じかなぁと思いながら読みました。

魚の名前がわからないものが多くて、もし知ってたらもっとハンスの気分に近づけたかなと思いました。
でも試験が終わった時は川も魚も野イチゴも全部が輝いて見えたんだろうなぁ。

アラフォーなのでもし自分が父親だったら…と親目線で感じることも多かったです。
合格した時の誇らしさ、送り出す時の心配や寂しさ、戻って来た時の落胆と心配と接し方の難しさなど色々な感情が湧いてきました。
でも、やっぱり最後は何でもいいからとにかく生きていてほしかったと辛くなりました。

自分の息子は今ドイツ語の授業をとっていて、タイトルの「UNTERM RAD」も色々な地名も話のきっかけになって楽しかったです。
今までドイツのこと全然知らなかったけれど、これからもっと知りたいなと思えて良かったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年12月14日
読了日 : 2023年12月11日
本棚登録日 : 2023年12月14日

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