家族の重々しい暗い過去と血を継ぐ主人公の私と小さな料亭で働く志乃の出逢いと婚姻を描いた恋物語。眩しいほどの情愛の清々しさと文章の瑞々しさに、読んでいるこちらが恥じらうほど。昭和35年下期(1960年)の芥川賞受賞作。過ぎし時代を感じさせる作品だった。
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2023年5月27日
- 本棚登録日 : 2023年5月24日
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