OLグループの集団ランチから抜け出すのが怖い派遣社員、兄の後継を迫られた出来損ないの弟、子どもの発育に悩む母親、鬱々としながらも他人が作った殻の中にいる人たちを、ドラァグクイーンのシャールが自らの存在をもって、殻を溶かしてゆく。
幻想的な存在で描かれていたシャール自身も一人の人間として、様々な葛藤の中で生き、また他人に支えられて生きている。
誰もが自分を自由に解放することができ、誰もが人を支え、人に支えられている
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年7月7日
- 読了日 : 2017年6月25日
- 本棚登録日 : 2017年6月25日
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